ひとり旅、詐欺師→改稿Bottakuri

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ハノイの道端で出会ったBottakuriの口車に乗せられバイクの後ろに乗っかって名所まわりをしているうちに「実は国境の町に行きたいんだけどどこで切符を買えばよいか分からない」という話をしどろもどろのエーゴで喋ったら彼にわかに目を輝かし汽車バス飛行機の手配とカネの説明をしてくれました。カネは出せ、オレに任せろってわけです。


片言の日本語を使いやたら親切な人と出会ったら相手は100%詐欺師ないしBottakuriである。その手口はこうだと地球の歩き方2015年版には他に類例を見ないほど事細かくしつこく書かれています。

結論を言えば、如何なる人間もぼったくりに会わずしてベトナムを出ることは不可能だそうです。

だったら街角で声をかけられて逃げ回るより詐欺師と上手に付き合った方がマシだというのがぼくのやり方ではありますが、

今回のトモダチはバイクを運転しながら行き交う美女を見るたびに後ろのオレを振り向き日本語の下ネタで冗談を言うのでした。

危ねえからしっかり前を見ろと左手で奴のベルトを握り右手で後部座席を掴んでテキトーに話を合わせながら下ネタ野郎の日本語をチェックしたら両手の指は折れねえなという程度の語彙力でした。「おんなオモシロイ安い高い日本のおかね」あと忘れました(^^

その日本語に中学生くらいの英語を混ぜて仕事してんだからこのヒトもご苦労な渡世をしてるのだろうなと名所より奴のことが気になりました。

で結論を言えば、ハノイディエンビエンフー行きの飛行機の手配を頼み日本円で1万払って代理店に向かったのは良いのですが、ドタバタしている間に彼はカネとパスポートと持って一人で外へ出ました。

とりわけパスポートは旅人の命だからこれ絶対にやってはいけないことです。彼はぼくのパスポートを使ってどこかで1万円を両替し(それなりにぼったくっりはず)笑顔で戻ってきたからよかったのですが、もしも奴にドロンされてたらどうなっていたか、考えるだけで寒気がしました。ここはベトナム北朝鮮とも仲の良い社会主義国です。日本の感覚でいるとヤバいんだろうなと、、191019

 

 追記

タイ在住の友人から「それは詐欺師とは言わない。致命傷にならない限りぼったくられてもよいではないか」というメールが届きました。言われてみればその通り、完全なダマシでなければ多少の出費は旅の一興なわけです。ぼったくり屋さんを支える情熱は利益の更なる追加であり、そのためにサービス技術を磨くのであれば双方にとってWin Winの関係が成立します。それは資本主義の理念に合致しているわけでもあり、かたいことはなしってことでハノイからの帰路 Thank you. I love Hanoi ! とメールを送ったら  Great ! See you again.という返信に彼と並んで撮った写真が添えられていました。俄かベトナムファンになってしまったので次回また彼のホンダに乗せてもらうことになりそうです。

191205記

 

 

 

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